嘘八百 京町ロワイヤル

「本気になった男の人の目って素敵。」

「ライバルは、昨日のあんただ。」

「今のあんたにしか出せない歪みがある。」

「俺も嵐山堂の贋物だ。」

「どうせ歪むなら美しく歪みたい。」

「茶碗も人間もちょっと位歪んでないと面白うない。」


茶碗も人間も歪みがあるから味が出る。

肝心なのは歪みをどう活かすか。

悪事を働く輩を知恵でやり込める構図自体は魅力的だ。

お宝の世界は目利きが命。

騙された者が悪い。

だからこそ騙し合いの駆け引きが面白いのだろう。