ちはやふる-結び-

「疲れるだろ。心底かるたが好きな奴の相手をするのは。

その点、君はいいな。迷いがあって。」

「チャンスにドアノブはない。自分からは開けられない。

誰かが開けてくれた時に、迷わず飛び込めるかどうかだ。」

「恋する気持ちが人を狂わせるのは、今に始まった事じゃない。」

「自ら引いた線を超えた時、見慣れた景色さえ、別世界になる。」

「二度と戻らない光はある。ただ、一瞬を永遠に留める力は確かにある。」

「本当に強い人間は、周りをも強くさせる。

後進には希望を、相手には敬意を、仲間には勇気を。」

「運命戦は、運命じゃない。」


迷いや葛藤は有って当然だ。

それが無ければ、物語は平坦なものになる。

ただ、その迷いをふっ切り、一直線に目標に向かう時の爽快さ。

それが本作では、非常に上手い。

全てを洗い流される様な気持ち良さがある。

仲間、ライバル、恋愛も含め、全てが絶妙に融合している。

ロッキーばりの爽快感を味わう事が出来た。