ドント・ブリーズ

「不公平でも、変えられない事ってあるの。」

「親にしか、父と娘の絆は理解出来ん。」

「神の不在を受け入れれば、人は何でも出来る。」


特に怖いという事は無かったが、緊迫感はよく伝わった。

人の感覚を揺さぶるのはやはり緩急だ。

ずっと張り詰めた状態が続き、ふっと気を抜いた時、

いるはずの無い人や物が突然現れる。

それが幾重にも重なれば、無意識の内に緊張感に支配される。

見終わった後、いつしか強張っていた体に気付く。

それを味わえるのが、この手の作品の醍醐味だろう。