本能寺ホテル

「出来る事やのうて、やりたい事。」

「出来ないんじゃない。誰もやろうとしないだけだ。」

「やりたいか、やりたくないか。やるか、やらないか。それだけだ。」

「やりたい事は、明日見つかるかも知れない。諦めるのは早い。」

「誰がやってもいいんだ。太平の世がくれば。」


自分が出来る事よりも重要なのは、自分がやりたい事。

そのやりたいという思いが強ければ、もはやその主体が自分である必要も無くなる。

自分の死を知っても、信長は何故逃げなかったのか?

自分が生き残る事で歴史が変わり、自分の望む太平の世が訪れなくなるとしたら…。

悲劇の歴史を変えられるチャンスがあっても、あえてそれを変えないという美学。

ここに描かれたのは、命よりも大切な信長の夢だったのだろう。