マーガレット・サッチャー

「党を変えたければ、党を率い、

国を変えたければ、国を率いよ」


サッチャーという、自由主義の象徴的な人物を通して、

政治、そしてリーダーの縮図を見た。

現状が良ければ国民はリーダーを讃え、

現状が悪ければ国民はリーダーを叩く。

強ければ強いほど、

リーダーシップがあればあるほど、

世間の期待も批判も一人の肩にのしかかる。

強いリーダーであればあるほど、孤独になるものなのだろう。

「苦渋の決断を下すことは、

今は批判されても、何世代には感謝される」

何も決断しなければ、非難もされないし、敵も作らない。

何かを決断するということは、非難され、敵も作る。

それでも、決断こそが物事を前に進める。

自由主義」「小さな政府」というと、

今は「冷たい」というイメージが先に来る。

ただ言葉を返せば、それは「強い」ということ。

誰かに頼るのではなく「まず自分の足で立つ」ということだ。

時に独善的に映るサッチャーだったが、そこには確固たる信念が感じられた。

その姿に、「強く生きること」の意味を改めて考えさせられた。



もはやサッチャーにしか見えなかったメリル・ストリープはやはり素晴らしい。