ヒューゴの不思議な発明

「回りを見渡してごらん。夢はここで作られるんだ。」

「どんなものにも目的がある。人間だって同じだ。

目的を失ったら、壊れてしまうんだ。」


実に緻密で繊細な3Dだった。

タイトルにうたわれ「不思議な発明」とは、まさしく「映画」そのものだろう。

100年以上前に生まれた「映画」という発明が、いかに当時の人々に夢を与えたことか。

そんな映画に対するオマージュを、

スコセッシ監督が、現在の新しい発明である「3D」という手段に乗せて表現したのかも知れない。

3Dを意識したであろうカットも随所に見られた。

スクリーンに映し出される驚きと感動は、いつの時代も変わらない。

技術の進歩がその大きな役割を担うとしたら、

本作はやはり3Dでこそ見るべきなのだろう。