TPP参加表明に寄せて
結局、TPP参加という結論を選んだのが総理で、
それが民主主義と言ってしまえばその通りだ。
ただこの件に関して、自分が引っ掛かっていたことも、問題にすべきことも、
参加するかしないかの結論ではなかった。
勝手に騒いで、勝手に決める。
国としての方向性を決めるプロセスの中に、全く民意の入る余地のないこの現状だ。
果たして、国民が政治にアプローチ出来るチャンスが
4年に一度の一票しかなくていいのか。
それ以降、国民には何の意思表示の機会も与えず、
そのくせ自分達は勝手にトップを入れ替え、選択の権利を独占している。
意思表示の場も与えず、国民的議論と言ってもそれは詭弁だ。
国民投票をして、そこで出された結論と反する選択をするなら、
それはそういう政治家なのだと判断できる。
ゾッとするのは、突然「国民の大多数が賛成している」という
身に覚えのない民意が決断の根拠にされることだ。
自分には関係ないと言って、考えることを放棄していたら、
結局、原発問題と同じことを繰り返す。
わからないなりにも必死になって自分の頭で考えるしかない。
無関心が生み出す問題。
原発事故を経て意識も変わった。
「戦後日本の歴史において、
政府が強く推進し、産業界が全面的に賛成し、大手新聞やテレビがこぞって支持し、
アメリカが背後にいる政策をひっくり返したという例を、私は知りません。」
中野剛志 「TPP亡国論」より
※これはあくまで個人的所感です。気に障ったら、聞き流して下さい。