北方謙三

男がいかに死ぬか。25から34歳の男は考え続けるべきだよ。

死に方を考えるということは、つまり、いかに生きるかってこと。


勝ち負けなんて、死ぬ寸前まで決まらない。

戦うことを決めた人間にとって、死ぬまで負けはないよ。

途中で負けたって、それは一時的な負けであって、

どこかで盛り返してやればいいだけなんだよ。

で、そこできちんと戦ったことが、後々人生の一つの力になるはずなんだよ。

25歳から30いくつなんてさ、まだまだ小僧じゃん。

それがさ、1回、2回ボコボコにやられて、泥まみれになっても、

立たなきゃしょうがないじゃん。

まだ、先、長いんだからさ。

―――北方謙三

最後、強烈に締めくくられた。

無性にかっこよく、それだけじゃない。

読みながら、体の中心で、沸々と何かが滾り始めた。