翔んで埼玉

「貴様、埼玉だな。」

「埼玉県人は誇り高い県人だ。」

「郷土愛だけで通行手形が撤廃出来るか。」

「東京を離れて分かった。他県の人がどれだけ辛い思いをしているか。」

「幾つもの星があってこそ夜空は輝く。」

「一番を競い合うのではなく、互いに認め合えればそれでいい。」

「俺達には誇りがある。」

「埼玉は埼玉のやり方で埼玉の良さを広めていこう。」


茶番は壮大であればある程面白い。

埼玉と千葉の争いを、東京と神奈川が高みの見物をする。

それで終わっては堪らない。

埼玉と千葉が手を結び、共に東京に戦いを挑む。

何とも痛快な話だ。

もし、自身を卑下し、へつらい、薄ら笑いを浮かべるだけなら、

一過性の表面的な笑いで終わる。

ただ、自分の内側に眠る熱い愛と誇りを爆発させ、

全身全力でぶつかる姿に、笑いを超えた感動すら覚える。

普段自虐を受け入れていても、本当は悔しい。

自分の気持ちに正直になる場面がまた熱い。

郷土を誇る事の素晴らしさ。

埼玉の特殊性を描きながら、様々なものに通じる普遍性も感じられた。