おとなの恋は、まわり道

「リゾート婚は、世界のナルシストだらけ。」

「“落着”と“けじめ”は違う。」

「人は思春期になったら守りに入るべきだ。死ぬまで。」

「愛は理性じゃない。」

「フラれるのは時間の節約だ。」

「恵まれた状況でも、人は傷つくものよ。」

「いい人生を目指せば、プレッシャーは大き過ぎる。」

「セクシーを装うのとセクシーなのは違う。」

「奇跡を拒むのは怠慢よ。」


人は理由があるから恋に落ちるのではない。

恋に落ちれば、理由は後からいくらでも出てくる。

かつての欠点さえも美点に見えてくる。

ただ理由もなく恋に落ちるのは難しい。

だからこそ人は奇跡を求める。

恋に落ちる為には、奇跡という理由が必要だから。

ひたすら続く二人の会話劇。

素直に感情に従うのではなく、延々と言葉を重ねざるを得ないというのも、

大人の恋ならではの回りくどさだろう。

それもまた味と言えば味だ。