「(まともに)なれるもんなら、とっくになってる。」
「長年悪党ばっかり見てると、悪巧みの絵図がうっすら透けて見えてくるんだ。」
「わかる奴には一瞬でわかる。わからない奴には一生わからない。」
「黙るか死ぬかどっちかにしろ。」
「既に起こった事で裁けないなら、まだ起こっていない事で裁かれてもらう。」
非情でありながら情に厚く、恐さと優しさが同居する。
多層な人格が渋くも格好良くもある。
辛い境遇にありながら、矢能を気遣い案ずる栞。
何より敬語で話す姿がいじらしい。
裁かれるべき人間が最後にちゃんと裁かれるというのは、
やはり気持ちが良いものだ。