ゲティ家の身代金

「資産を数えられるようでは、本当の富豪ではない。」

「どんなものにも値がある。その値段を見極める為に、人は苦労をする。」

「仕事が欲しいのだろう。溺れるか、泳ぐかだ。」

「離婚をした時に、妻の本性が分かる。」

「金で愛は買えないが、金で慰謝料は払える。」

「子供を授かる男は、運命の人質だ。」

「家族を守る為なら、俺の人生の全てを捧げる。」


金をどう遣う事を良しとし惜しいとするかは、

まさに人間の根本に拠る。

それは金の多寡によって変わるものでもない。

別荘や美術品には金を出せても、孫の身代金には一切出したくない。

自分の子孫として大切に思う気持ちと、金を出すという事は別問題だ。

人間の業の深さは果てしない。