こどもつかい

「思い出したかい?自分の事となると泣けるだろ。」


薄暗く寂れたアパート、

そこを走り回る子供、

平仮名による英語の表現、

遠い昔に田舎に存在したサーカス団といった要素は、

気味の悪さを感じさせるのには効果的だ。

理由は分からないが、何故か記憶にある歌というのも気持ちが悪い。

ただ、肝心の「こどもつかい」の存在が、

ビジュアルも含めて、全く恐ろしさを感じさせない。

グロテスクな映像に頼らずに怖がらせられたとしたら、

それは良く出来たホラーと言えるだろう。