キングコング髑髏島の巨神

「どこで飲むかではなく、どれだけ飲めるかが男の価値だ。」

「男は何かを探しに戦地に行く。もし見つけていたら、君は帰国しているはずだ。」

「カメラは銃よりも危険だ。」

「真実を写した写真は、人を動かす。」

「何故か危険な場所ほど美しい。」

「誰も戦争から戻れない。元のままでは。」


怪獣映画として、こちらが見たがっているものを

これでもかと見せ付けてくれた。

人間がもはや為す術なく打ちのめされる圧倒的な強さ。

その巨大さが際立つ様な見せ方も実に巧みだ。

ただ、対人間だけでは、展開も映像もある程度で止まる。

やはり本作の醍醐味は、怪物同士の格闘にある。

巨体対巨体の肉弾戦は、圧倒的な迫力がある。

小が大に挑むだけでは、この興奮は味わえない。

また設定としても、

キングコングが神という存在で、ただ倒すべき人間の敵でないのが良い。

善悪が分かりやすいのも、痛快さを味わえる要因だろう。

ゴジラよりも表情が豊かで、目でいろんな感情を語りかける。

率直に面白かった。

そしてラストのふり。

あれで今後の展開に期待するなというのは、無理だろう。