ズートピア

「一番怖いのは、理由も分からずに怖がること。」

「ここはズートピア。誰でも何にでもなれる。」

「私に何が出来て、何が出来ないかは、私の問題よ。」

「人生はミュージカルじゃない。歌えば何でも上手くいくわけじゃない。」

「傷ついたら負けだ。」

「自分を見つめ、自分を知り、自分を変える。全てはそこから始まる。」


ズートピアは、まさに多様性社会の縮図だ。

大型動物もいれば小型動物もいるし、肉食動物もいれば草食動物もいる。

ゾウの街では小さなウサギも、ネズミの街では大きくなる。

周りの環境によって、自分の存在も相対化される。

違う者同士が共に暮らすからこそ、疑心暗鬼が社会を壊す。

隣人を疑い始めたら、とても共に生活は出来なくなる。

多様性社会では、他者への理解と尊重が何より重要だ。

10%の肉食動物に対する90%の草食動物の逆襲。

これも格差社会の象徴とも受け取れる。

現実の厳しさを映しながら、そこで生きていく希望も描く。

面白いアニメーションでありながら、様々なメッセージが込められている。

なかなか深い作品だった。