ブラック・スキャンダル

「誰にでも“友達”は必要なものだ。」

「ぶん殴ったのは悪くない。みんなの見ている前でぶん殴ったのが悪い。」

「紙に書かれた法律よりも大切なものは、血の絆や、名誉や、忠誠心だ。」


互いに利用し合う者は、利用価値が無くなった瞬間に、その存在が邪魔になる。

距離が近ければ近いほど、その危険性も高まる。

昨日までの仲間も、一変して標的になり得る恐ろしさがある。

常に裏切りを疑い、裏切りに脅えるというのは、常に心安まる時がない。

それはそれで過酷なものだ。