インサイド・ヘッド

「興味がなくなると、思い出は忘れられる。」

「悲しんでいたから、みんな来てくれたんだ。」


人の感情の中に、何故「カナシミ」が必要なのか。

まさにそこに始まり、そこに終わる。

一見複雑に見える人の感情も、5つに大別してみると意外とスッキリと整理出来る。

ただ整理されればされるだけ、「カナシミ」の存在理由が分からなくなる。

全てが「ヨロコビ」だけで満たせるのであれば、それにこしたことはない。

生きていく上で分かりやすい役割を持たない「カナシミ」の要る理由とは。

それが話が進むに連れて説き明かされてくる。

いつでも明るく前向きで幸せというのは、どこかうさん臭いく、疲れるものだ。

「カナシミ」の持つ最大の効用。

それが他者への共感であり、他者からの共感なのだろう。

「カナシミ」があるから人はつながる事ができ、

「カナシミ」がなければ人とつながる必要もない。


消えていくビンボンと、増えていくボタンに見える成長。

感情、思い出、そして成長。

それぞれ抽象的な概念を巧みに視覚化して見せてくれていた。