寄生獣完結編

「人間は自分の頭以外に一つの巨大な脳を持つ。」

「人間が増え過ぎて困るのは人間だ。」


寄生獣」とは何を指すのか。

人間に寄生した寄生生物を指すのではなく、実は人間自身の事を指している。

他の生物から見たら、人間こそが地球に寄生した寄生獣だと。

他者を殺す理由。

主体が人間以外であるならば、生きるための「捕食」と単純かつ明快である。

生きるためではないとしたら、人間は何故他者を殺すのか。

ある意味で、「寄生獣」という手段を使って、

人間の内面をえぐり出す作品とも言えるのだろう。

浅野忠信のキャラクターは痛快だった。

圧倒的な強さを持った敵キャラというのは、それだけでも見応えがあるものだ。

ピエール&新井の表情はやはり流石だ。