イミテーション・ゲーム

「時として、誰も想像しない人物が、想像も出来ない偉業を成し遂げる。」

「人はなぜ暴力を好むのか?気持ちがいいからだ。

ただ、満足感が去った後には空虚が残る。」

「嘘だと知る相手に、嘘をつくのは難しい。」

「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにすばらしい。」


暗号。

それは解読する前よりも、解読した後にこそ、真の戦いが存在する。

解読すればそれで全てが解決するわけではない。

敵に悟られず、敵の情報を手に入れるという事は、

それによって、人間の生死をも左右する力を持つ事を意味する。

それはまさに「神の領域」に足を踏み入れることでもある。

戦争における情報の重みを痛感した。

自身が「普通」でないが故に葛藤する主人公に対して、

「だから世界はすばらしい」という最後の台詞は、

救いの言葉としてずっしりと響いた。

いつの時代も世界を動かすのは、普通ではない人間なのだろう。

政府によって50年以上隠され続けてきた機密。

機密は後に明かされ事で、評価が変わる事もある。

時を経た秘密は公開されてしかるべきだと改めて思う。