ゴーン・ガール

「結婚は厄介な仕事だ。妥協と相当な努力が必要だ。」

「殺人の“演出”は、計画的でなければならない。」

「間違いを認める男に視聴者は同情的だ。」

「嫌われ、好かれ、憎まれ、愛される。」

「シンプルな答えがいつも正しい。私はそうは思わない。」


昨日までの極悪人が、翌日には悲劇の主人公に一変する。

たとえ事実が一つでも、

その事実に対するイメージは無限に派生する。

そして、そのイメージによって結末は大きく揺れ動く。

暴走するイメージの中で、真実を保ち続ける事は容易ではない。

真実を隠蔽するには、イメージを操作するのが最も効果的なのかもしれない。

言い換えれば、イメージによって生まれた結末が真実に成り得る。

一体どっちに転ぶのか?

先の読めない展開に、最後まで緊張感が途切れる事なく見られた。

見終わった後の脱力感に心地良さを覚えた。

頭の切れ過ぎるエイミーを演じたロザムンド・パイクには圧倒させられた。