ノア約束の舟

「やるべきことをやれ。それが男というものだ。」


神は、ノアに箱舟を作らせ、洪水を起こした。

全ては、地上から人間を一掃するために。

楽園に人間はいてはいけないと。

人間は救うに値する存在か否か。

その判断を神はノアに託す。

人間を否定するのであれば、人間である自分の存在をも否定しなければならない。

答えを神が与えるわけではなく、人間自身に委ねる。

そしてその使命は子々孫々に受け継がれていく。

思えば、苛酷な宿題だ。