X-MEN フューチャー&パスト

「人類の敵になるな。」

「過去とは、新しい不確実性だ。」


放たれた一発の銃弾が未来を変える事がある。

ならばこそ、一発の銃弾を放たない事で変わる未来もある。

過去の一点を変える事で、その先の未来を大きく変える。

まさにタイムトリップものの醍醐味だ。

X-MENシリーズが他の類似作と違い、より強く引き付けるのは、

過去の中に未来を見るからだろう。

誰もが知る実際の歴史の中に、ミュータントというフィクションが巧みに織り込まれている。

遠い未来や完全な別世界であれば、結局は何でも有りになってしまう。

ただリアルとフィクションが絡む事で、ストーリーに深みが出る。

本作は、その題名が示す通り、その面白さを見事に突いていた。

一瞬時間の止まる某シーン。

あれだけ切り取っても見応えがある。