ブルージャスミン

「行動しなければ、何も起こらない。」

「富には責任がともなうの。」

「人は、強くない。

トラウマに耐え兼ねて、街中で悲鳴を上げるの。」


派手な衣装も、贅沢な生活も、自己満足の慈善活動も、

全ては虚飾で、実体は無いもの。

もし人を愛するとするなら、そんな虚飾を愛した所でいずれ崩れる。

確かなものは、そうした虚飾を全て剥ぎ取った後に残るものだ。

悲鳴とは、何も金切り声を上げて叫ぶ事だけではない。

気が振れた様にぶつぶつ呟く独り言もまた、内なる悲鳴なのだろう。

全てを失い、ボロボロの虚ろな表情となったラスト。

あそこまで行けば、また再び立ち上がれるのかもしれない。