マンデラ自由への長い道

「お前たちの若さや、美しさや、強さは、お前たちのものではない。」

「一人の力は小さい。だが共に闘えば、強大な力になる。」

「苦しみに耐える方法は、奴らを憎むこと。それで強くなれる。」

「民衆の自由と私の自由は切り離せない。」

「民衆を納得させること。それが指導者の役割だ。」

「私は彼らを赦した。だから、あなた方も赦せるはずだ。

我々は戦闘では勝てないが、選挙では勝てる。」

「人は憎む事を学ぶのだ。ならば愛する事も学べるはずだ。その方が自然だからだ。」


やられたらやり返す。

苦しみを受けた人間であるなら、誰しもがそう思う。

やり返した人間はそこで救われるかもしれないが、

そこには必然的に新たな憎しみが生まれる。

終わる事のない恐怖と憎しみの連鎖。

それを断ち切るには、誰かがどこかで「赦す」必要がある。

「赦すこと」は、「闘うこと」よりも遥かに難しい。

マンデラの最大の功績は、その闘いよりも、その赦しにある。

誰よりも強い憎しみを抱いてしかるべき人間だからこそ、

その赦しに大いなる価値が生まれたのだろう。


心の奥深い所に火を燈され、それによってじんわりと温められていく。

そんな直接的ではない涙が流れた。