のぼうの城

強きは人の絆なり。

弱さをさらけ出せることもまた強さなり。

武士としての武力よりも、人間としての魅力によって、

人心をまとめた長親の策には確かな痛快さがある。

敵将三成の実直な潔さも、本作の欠かせない要素だろう。

田楽踊りの場面では、

まさに野村萬斎ここにありというのを見せ付けられた。

派手な戦闘シーンの割には、淡々と展開していった感があった。