ツリー・オブ・ライフ

一体、どこで間違ってしまったのか?

何処がいけなかったのか?

高圧的な父親の存在に、少年の心は確実に歪んでいく。

複雑に絡んでしまった糸は、無理矢理解こうとしても決して解けない。

押さえつければいいってものじゃない。

抱きしめればいいってものじゃない。

自分は正しい、自分は絶対だ。

強硬になればなるほど、余計に糸はほどけない。

そんな糸を解くことが出来るのは、

自分の強さを押し付けることではなく、

自分の弱さを認めることなのではないか。



「考える」より「感じる」映画だ。

非常に観念的な部分もあり、安易に答えを与えてくれはしない。

ただし、その分だけ見る側に感じ取る余地を与えてくれる。

前のめりにならず、流れに身を任せる。

良かった。