マイ・バック・ページ

男が生き甲斐を感じるものは、いくらでもある。

女でも、芸術でも。そこに上下なんてない。

左翼の連中は、「世直し」を自分で選んだんだ。

革命なんて道楽だ。



実に、湿度の高い映画だった。

ムシムシするような熱気が画面から伝わってくる。

煙草の煙、街灯の明かり、そして人々の息遣い…

かつて存在していた日本の熱い時代がそこにあった。

中平を筆頭に、眉間にシワを寄せ、煙草を燻らせる男達の姿は、実に渋い。