「B'z」という存在

「B'zが好きだ」

今更こんなことを公言するのも正直憚られる。

一番売れているということは則ち、一番そういう人間が多いということだから。

でも、仕方がない。

やっぱり自分にとってB'zは唯一無二の存在なのだから。

初めて買ったCDもB'zなら、全ての曲を持っているのもB'zだけなのだ。

今更、切り離すことなどできない。


では一体、B'zの何がすごいのか?

それは間違いなく、現在進行系で第一線を走っていることに外ならない。

よく昔からのファンが、「昔はよかったのに」と呟く時、

寂しさとともに、新しいファンに対して、少なからずの優越感を抱くはずだ。

しかしB'zに関しては、それが通用しない。

自分自身、毎回新しいアルバムが出る度にそう呟きたいのに、それが出来ない。

悔しいかな、衰えるよりもむしろ進化しているのだ。

「第一線に居続ける」とは、決して売上枚数などではなく

どれだけ年を重ねようとも、聴く者を失望させないという事なのだ。


「トップに立つということ」

それは本人に強い夢と意志があれば、可能かも知れない。

しかし、「トップに立ち続ける」という事は

それだけでは不可能だ。

以前に見たドキュメンタリーで、二人の異常なまでのストイックさに驚かされた。

二人はB'zとして「ある」のではなく、日々B'zとしてあり続けてくれているのだ。

もちろんそれは、我々ファンのために。

でなければ、未だにあの声は出せない。




今回、初めてライブに行って、本当に至福の時間を味わう事ができた。

変な話、満足に目が見えて、耳が聞こえるうちに体験できてよかった。

先に、最新作も素晴らしいと言ったけれど

やっぱり思い出がある分、昔の曲には震えた。

LOVE PHANTOMが流れた時には、正直泣きそうになった。

ありがとうございました。