罪と罰

「蜃気楼なんか消えて失せろ、まぼろしの恐怖も、幻影も失せやがれ…

人生がある! だっておれはいま、たしかに生きていたじゃないか?

おれの人生は、あの老いぼれ婆アと一緒に死んじまったわけじゃないんだ。

安らかに天国に眠りたまえ―――

なに、もういいのさ、なぁ婆さん、そろそろあの世にお引取り願おうや!

いまこそ、理性と光明の王国…意志と力の王国の到来だ…

さぁ、どうだ! 力くらべをしようじゃないか!」

―――『罪と罰(上)』P388

とりあえず上巻を読み終わりました。

意外や意外、なかなかの面白さです。

もっと小難しくて、ページをめくるのも重いくらいかなと想像してましたが、

とにかくいろんな要素があって、テンポよく読んでいけますね。