マイウェイ

「祖国のことを考える前に、人間のことを考えろ。」


戦争のことを思う時、

「日本が何をされたか」だけを考えるだけでは不十分で

「日本が何をしたか」という視点も必要だ。

そしてそれは、自らの立場を変えた時により鮮明になる。

ソ連の将校と辰雄がオーバーラップするシーンが印章的だった。

それにしても、

日本兵としてソ連と戦い、ソ連兵としてドイツと戦い、ドイツ兵として連合国と戦った朝鮮人

運命と一言で片付けるには、あまりに過酷過ぎる。

「祖国のため」という拠り所がないだけに尚更だ。



主演の二人もさることながら、ジョンデ役の彼も光っていた。

そして秀逸だった戦闘シーン。

寄りと引きを巧みに使い分け、鮮やかで生々しい臨場感があった。