M-1 速報!

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今年のM-1、一言で言うなら、

一番納得 されど 残念不発


正直、大爆発がなかった。 大爆発が…

三年前の「笑い飯」、二年前の「南海」、そして一年前の「ブラックマヨネーズ

毎年、優勝するしないに関わらず、必ず突き抜けたネタがあった。

全然、斜めから見ていたわけではない。

これでもかと、「フラット」な状態で見ていた。

それが「M-1」を見る上でのマナーでもあるし、

「笑いたい」とか「笑うまい」とか何も考えなくてもいい、貴重な番組だから。

平均点は高い されど 最高点は低い


どれも、嫌いじゃないし、下手じゃない、ずば抜けてすべってもいない。

ただどれも、突き抜け切れなかった。

果たして、一年後、この「M-1」を振り返った時に、記憶出来ているネタはあっただろうか?


しかし、チュートリアルの優勝は、文句が無い。 文句のつけようが無い。

「誰が一番面白いか?」は好みで分かれても、「誰が一番ウケていたか?」は一目瞭然。

もちろん、面白くなければ、ウケる事はないという前提で。

決して、爆発したとは思わない。

ただ確かに、大きく空気が動いているのをテレビ越しにも感じられた。

突発的な爆風ではない。

例えるなら、超巨大な団扇であおられたような感じだ。

瞬発的ではなく、風が波のうねりとなって煽っている感じだ。

やはり、ある程度、認知度があると「瞬発力」は無くなる。

「風」と「技術」

風は新鮮な方に吹きやすい。しかし、

「技術」で「風」を起こし、「技術」で「風」を乗りこなす。

チュートリアルは、見事にそれをやってのけたと思う。

順番も良かった。CM明けで一度リセットした後だったから。


麒麟」にしろ「笑い飯」にしろ、とるべき時に取れなかったというのが残念でならない。

多分、これからもっと難しくなっていくと思う。

フットボールアワー」には、追い風が吹き過ぎだ。

ネタの途中で、松本さんと紳助さんの笑い顔がインサートされる回数が明らかに多い。

確かに上手だとは思うが、正直、このやり方ではもう笑えなくなっている。

変ホ長調」は、予想と真逆のキャラだった。

この賞レース向きでは無いけれど、記憶に残るネタ(天気を踏み台)だった。

悪い意味ではなく、基準が違う。

「プラン9」も「トータルテンボス」も全然、嫌いじゃない。

「ポイズン」は本当に残念だった。

正直ネタに関して言えば、ポイズンの「マグロを履く」下りは、今回ナンバー1だったと思う。

トップバッターであり、そこまでに時間がかかったのが口惜しい。

今回爆発に最も近かったのが、この「マグロ」だというのは、自分の中で確信がある。



ただ、今回、一番面白かった瞬間といえば、

「ザラザラやないか!」

ブラマヨ吉田のあの一言だったかもしれない。