クリード 炎の宿敵

「リングの上は世界一孤独な場所だ。お前を倒そうとする敵がいるから。」

「頭で考えるな。心で話せ。」

「お前のせいで全てを失った。国も尊敬も妻も。」

「王者のベルトじゃない。記憶に残る物語が必要だ。」

「奴は失うものが無い。危険な野獣だ。」

「戦う事がボクサーだ。それが俺だ。」

「宿敵を倒して、悪夢を払拭する。」

「歴史を書き換えるんだ。俺達の歴史を。」

「自分の道を諦めたら、俺は何者でも無くなる。」

「何かを大きく変えたければ、お前が変わらなくてはならない。」

「お前の戦いが出来る。お前は何の為に戦うか分かっているから。」

「ここから先は戦争だ。勝利への気持ちが強い方が勝つ。」

「お前の時代だ。」

「これは敵討ちじゃない。恨みでもない。俺の戦いだ。」

「リングに上がるのは、俺ひとりじゃない。」


何の為に戦うのか?

恨みや憎しみや敵討ち。

その理由を誰かに預けていては、とても戦い抜けない。

多くの人の想いがあっても、最後は自分自身の想いに落とし込む。

戦う理由が明確な人間は強い。

戦う事で答えを出すのではなく、戦う事それ自体が答えなのだ。

戦う事で失ったものを取り戻し、戦う事で自らの存在を証明する。

ドラゴのドラマとして見てみると、また深く沁みるものがある。

決意を固めて一気に鍛え上げていく場面では、否応なく気持ちが高揚する。

最後の死闘では手に汗握る興奮を覚える。

熱い魂がこうして受け継がれていくのは嬉しいかぎりだ。