アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル

「娘には、『どうせ出来ない』と言わないとダメだった。」

「子供にはしつけをするべきだ。」

トリプルアクセルが全てを変えた。」

「ナンシーは、一発殴られただけで大騒ぎ。」

「スケートだけじゃダメですか?」

「私はスケートが出来なければ、ただの凡人です。」

「私は、怪物ではありません。」

アメリカには、愛する仲間と憎い敵が必要なのです。」

「各々に真実がある。誰も運命には抗えない。」


逆境を逞しく生き抜いてきた人間を人々は賞賛する。

一方、はい上がって来た人間を忌み嫌う感情も存在する。

一瞬にして、世間の見る目が反転する恐ろしさがある。

悪人は、悪い人間だから生まれるだけではない。

叩くべき敵を常に欲している世間という空気によって、

人は悪人として形作られ固められていく。

こうあって欲しいという物語が真実だとは限らない。

トーニャの真実からは、その危うさが感じられた。