いぬやしき

「人間として恥ずかしいとか無いの?」

「本当の僕はもう死んでるのかな。」

「神様は心が広くないと。」

殺人罪って人間のルールでしょ。」

「家族も救えないなら、ただのスクラップだ。」

「人を救う事で、生きている事を実感している。」


機械部分のメタリックな造形は、確かに素晴らしい。

佐藤健の冷め切った演技も見応えはあった。

ただ、映像を売りにする以上、見る側は当然それを期待する。

それだけに最初の見せ場までがやたらと長い。

冗長なドラマ部分を延々と見せられては、さすがに苛立ちを覚える。

ジジイの悲哀と覚醒をしっかり描けば、それは面白いものになっただろう。

また肝心のアクションにしても、2人が飛び回る以外にバリエーションが無いのも痛い所だ。

ドラマにしろ、アクションにしろ、

中途半端に二兎を追った様な形になり、残念な印象が残った。