北の桜守

「桜は、満月の夜に満開になるの。」

「寝ずに働くんだ。我々に余裕などない。」

「人一倍働いて、何不自由無い生活を、自分の手で掴みなさい。」

「一番会いたいけど、一番会いたくない。」


物を乞う。物を盗む。

人としての一線を越える時は、さぞ悔しい思いをした事だろう。

それでも、生きる為に必死だった様子は伝わってきた。

やはり戦争を乗り越えるというのは、並大抵の経験ではない。

何も無い空間に無限の世界が広がる。

今回、舞台形式の演出場面を見て、改めてその可能性というものを感じさせられた。