マンチェスター・バイ・ザ・シー

「叔父さんは便利屋だろう。どこでも生きていける。」


「人と密接な関わりを持つ弊害は、何か悲惨な事が起きた時に気付かされる。」

「大切に思う人が多いほど、失う事の怖さが何かが起きて初めて分かる。」

「ユーモアは大好きだ。ユーモアがない人生なんて意味がない。」

by ケネス・ロナーガン


何処でも生きていけるという事は、それだけ孤独であるという事だ。

人とのつながりが強ければ、その場所から離れ難くなる。

彼は、心を閉ざしていても、孤独ではなかった。

自分が大切に思う人も、自分を大切に思ってくれる人もいる。

ただ逆にそれが辛く感じてしまう事もある。

本当に孤独であるなら、居たくない場所など無いのかも知れない。

舞台である街そのものが人間の憂いを醸し出す様な雰囲気があった。