ゴースト・イン・ザ・シェル

「人は、個性を美徳と認められて初めて癒しを見出だせる。」

「記憶が己を決めるというのは間違いだ。己を決めるのは何をするかだ。」

「ゴーストは自分のものだ。」


体を失い、脳だけになった人間にとって、記憶の喪失は、アイデンティティの喪失に等しいのか。

ただ実際に己を規定するのは、記憶ではなく行動だ。

サイバーとアジア。

そして、生物的な動作をする機械。

映像の端々に映し出されるこうした要素が、

攻殻機動隊の人気の要因にも思えた。