ジュラシック・ワールド

「人生の秘訣は、人生はままならないと受け入れる事だ。」

カナリアにとっては、猫も怪物になる。長い間、人間は猫の位置になれ過ぎた。」


いつの時代も最先端の科学技術は、商業主義によって進化し、軍事産業がそれに食いつく。

いくらテーマパークとはいえ、生き物は生き物であり、展示物には成り切らない。

生き物は常に進化し、予期せぬ事は必ず起こり得る。

その中で、いかに「ビクッ」と出来るかが、本作の肝だろう。

そして最後のカタルシスに向けてどう持っていくか。

ラプトルのポジションに工夫が見られた。

それにしても、ラストのあまりにも力技のオチには、思わず笑ってしまった。

物心ついて初めて、劇場で見たアニメ以外の映画が、

ジュラシック・パークだったのではないか。

それだけにこの作品に対する思い入れは強い。

あのテーマ音楽を聞いただけで、胸が高鳴るものだ。

本作でも、初代を見た者がニヤっとする演出も随所に見られた。