日本のいちばん長い日

「こんな時節だから、出来る事を出来る限りしておきたい。」

「私の名で始まった戦争を、私の本心の言葉で終わらせられるなら本望です。」

「総辞職はしません。この戦争はこの内閣で終結させる。」

「軍を無くして、国を守る。この国は滅びんよ。」


戦争を終わらせる事は、戦争を始める事よりも余程難しい。

戦争を終わらせるという決断。

決断をした者は、その決断に対する責任が伴う。

この決断に対する責任とは、まさに命懸けであったのだろう。

天皇に聖断を仰ぐという事は、天皇に責任がいく事になる。

その事に対して、自分が責任を取るという鈴木総理の強い覚悟。

また、あらゆる意見がある中で、時局を見定め戦争終結を決めた昭和天皇の決断。

そして、天皇の聖断と陸軍の反発の板挟みになった阿南陸相の苦悩。

まさに当事者達の強い意志無くして、終戦は成し得なかったのだろう。