あなたを抱きしめる日まで

「神は何故、性の快楽を与え、それを拒めと言うのか。」

「“成功の道”で出会った人には親切にしなさい。

人生の下り坂でもまた出会うから。」


人間が本能的に持っている喜びや幸せを罪として罰する。

時に宗教とは残酷なものだ。

ただ、幸せな人生に宗教は必要ないと言い切る相棒に対して、

息子を探す母親が、ぴしゃりと叱り付ける辺りが印象的だった。

信仰する者にとって、宗教はそんなに簡単に割り切れるものではないのだろう。

ストーリーにミステリー的な要素があったのも良かった。