ウルフ・オブ・ウォールストリート

「世の中に悪い宣伝なんてない。」

「貧乏は美しくない。

良い時も悪い時もあるが、金持ちの方がいい。」


何もなかった一人の男が、類い稀な才能を武器にのし上がっていく。

そして上り詰めた頂点から、無惨に転がり落ちていく。

よくあると言えば、よくあるストーリーだ。

ただ、のし上がっていく過程の狂いっぷりが本作では凄かった。

「金に溺れる」とはまさにこういう事かと、

ある種の痛快さを持って見せてくれた。

栄光と転落、狂喜と憤怒と絶望。

様々に表情を変える全力のディカプリオは、見応えがあった。