レ・ミゼラブル

いつか、若い男が娘を奪いにやって来る。

その日が来るのを、恐れながら、どこかで待ち望んでもいる。

そんな父親の抱く複雑な心情が垣間見えた時、目頭が熱くなった。

フランス革命しかり、

「自由」とは、初めからそこにあるものではなく、

多くの血の上に勝ち取られたものなのだと思い知らされた。


まさに「運命」を巡る深く壮大なドラマだった。

運命に立ち向かう者と、運命に付き従う者。

相対する両者の間にも、信念を貫き通す事で、そこには尊敬の念が生まれるのだろう。