桐島、部活やめるってよ

えっ?終わり?

まさに狐につままれたようなエンディング。

普通なら腹も立ちそうなものが、不思議とそうならない。

それは一重に、登場人物それぞれが実に巧妙に作られており、

それぞれの個性と関係性が微妙に揺れ動きながら進んでいき、

それを見ているだけで、どっぷりその世界に入ってしまっていた。

様々なタイプの「高校生」という人種が、自在に動き回っているのが面白い。


桐島が気になって仕方がない。

ただ、必死にストーリーを追ったり、メッセージを見出だそうとするよりも、

力を抜いて、この世界の中に浮遊した方がいいだろう。