おおかみこどもの雨と雪

「おおかみこども」

言葉の響きとは裏腹に、なんと重い十字架だろう。

背負わされた宿命の中で、それぞれが生きる道を見つけていく。

葛藤の末に、

「人間」として生きることを選んだ雪と、

「おおかみ」として生きることを選んだ雨。

そこに、どちらが正しいのかという必要ないのだろう。

ただ、子供がどうあれ関係なく「母」として生きる花の姿に、

「母」という存在の愛情とたくましさを見た。

深い示唆に富んだ温かい作品だった。