ファミリー・ツリー

「家族」を持つということは、決して美談だけでは終わらない。

それは同時に、とてつもなく厄介でややこしい問題を背負い込むことでもある。

まともに向き合えば向き合うほど、それは痛切に感じるのかもしれない。

それでも、一緒に歩く彼らの姿が愛おしくもあった。

中年男の全力疾走にはたまらない哀愁がある。

あの空気感は、舞台がハワイだからこそ出せたのだろう。