2011-10-23 一命 俺流独断映画評 #練習用 武士を武士たらしめている最大の拠り所は、 そこに「切腹」があるからだと聞く。 切腹があるが故に、 農民町人に対して、特権的に振る舞うことが出来る。 面目の為に腹を斬る覚悟を失った者は、もはや武士ではない。 武士とは、なんと凄絶な生き方だろう。 終始場内を覆う張り詰めた空気。 見る側も身の引き締まる感覚を味わった。 悔しいかな、海老蔵は絵になる。 据わりがいい。 一つ一つの所作、声のトーン。 多数を相手にしても引けを取らない迫力がある。 時代劇として、実に気持ちのいい作品だった。