探偵はBARにいる

映画が終わり、外に出る。

さぁ、この映画をどう書こう。

そんなことを考えながら、エスカレーターを降りていく。

すると、そこにあった大きな文字が目に飛び込んできた。


「こんな映画を、待っていた」


確かにそうだ。

最新の映像技術を褒めなくてもいいし、投げ掛けられたメッセージを解釈しなくてもいい。

ただその世界に入って、雰囲気に酔えばいいのだ。

硬軟入り交じった探偵というキャラクターに大泉洋が良く合い、

札幌・ススキノという舞台が、より人間の体温を映し出す。

松田龍平高嶋政伸も良かった。


見終わった後、もう一度シティーハンターが読みたくなった。