震災の現場

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「被災地の状況を自分の目で見ておきたい」

ずっと胸の中にあったその思いを果たすべく

今日、千葉県の旭市に行って来ました。

駅に降り立つと、そこには思いの他平静を取り戻した町並みが。

しかし、海岸に向かって歩くうちに徐々に変化が現れてくる。

亀裂のはしった道、崩れた塀、全体が傾いた家…

しばらくして海岸に着くと、そこには確かに残る津波の爪痕が刻まれていた。

屋根の飛ばされた公衆トイレに、一階部分がねこそぎえぐられた家。

ゴム板のようにめくれ上がったアスファルトに、横倒しにされた鉄柱…

改めて、津波の持つ破壊力というのを目の当たりにする。


その中で、複雑な気持ちにさせられたのが、目の前に広がる海だった。

これだけの事をしておきながら、何もなかったかのようにそこにある海。

打ち寄せる波間には、数人のサーファーの姿もあった。

この海が三週間前に豹変したとは、俄かには信じがたい。

東北には、この何十倍もの凄惨な光景があるのだろう。

自然とは、時にあまりにも残酷になる。

その事を責める訳にもいかないならば、

あらゆる可能性を想定しておく事が必要なのだろう。

そして今は、この現実を忘れないようにしたい。