息もできない

「愛憎」

月並みだけれど、愛と憎しみとは、紙一重だ。

愛があるからこそ、人は人を憎む。

そして、憎むということは、それだけ相手に対してコミットしているということ。

それは、やはり愛の形なのかも知れない。

だからといって、器用に生きられるわけでわない。

愛しもせず、憎しみもしない人生は楽だ。

ただ虚しい。


「どう生きりゃいい?」

骨身に染みるようなその呟きに、自然と涙が流れた。