仏像のない寺

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曹洞宗大本山永平寺

えちぜん鉄道とバスを乗り継ぎたどり着いたその場所は

観光地であり、土産物屋も軒を連ねているものの

その奥から漂う独特な空気に包まれていた

拝観料を払い、土足を脱いで中に入ると

参拝者達は、雲水と呼ばれる修行僧の方から説明を受ける

建物の概要から、参拝のマナーなどの説明の後、雲水の方が言われた言葉が印象的だった

「ここにはたいした仏像の類はありませんから」

仏像のない寺

これが永平寺永平寺たる所以なのかも知れない

ここは過去の何かを奉り、誇らしげに飾る場所ではなく

今なお200人以上の雲水の修行の場所として生き続ける場所

だからこそ古くならない

今までに行った寺社とは、その点において決定的に違う気がした



今年初めに見た映画「禅」

その舞台が永平寺でした。

やはり観光客が多く、完璧な静寂とまでは行きませんでしたが

雨のけぶるその空間が、とても風情がありました。



3日3県に渡る北陸の旅もこれでおしまい

連休中はどこも混んでいるという現実をまざまざと思い知らされた旅でした。

仕事、連休、旅行、混雑

こればっかりは切っても切れない宿命みたいなものなんですかねぇ?

それでもやっぱり旅はいい!

この後、夜行バスで東京に戻ります。